馬場あき子『鬼の研究』読了

『鬼の研究』(馬場あき子/ちくま文庫/1988年刊/680円)読了。
作者は「朝日歌壇」の選者もしていた歌人で、能の研究もしていらっしゃる方です。この『鬼の研究』は、能、謡曲などに出てくる鬼とは、いったいどうして生まれたのか、いったい何が「鬼」と呼ばれるものだったのかということを追及していった本です。
結論から言うと、鬼とはつまりありあまる人間の感情、人間すぎる故に鬼となってしまったということなんですけど。
さまざまな角度から解釈がされていて、鬼と呼ばれたのは、もともと権力者に対する反抗的な勢力、反体制主義者などのことであるという考えに始まり、世の中でうまく生きられなかった人、うまく生きることを拒んだ人たちのことなどが鬼と呼ばれてしまったなどなどが書かれています。
私は能も謡曲もさっぱりといっていいほど詳しくないので、わからないことだらけだったので、大まかに「なるほどー」ということしかわからず、細かい解釈はわからなかったんですけども(爆)
能はきちんと見てみたいなぁと思っているのですが、なかなか機会に恵まれず。
ミーハーなので薪能にはいつか行きたいと思っている。
話は逸れましたが、能や謡曲を嗜んでいる方には面白い本だと思いますし、そうでない人でも、なるほど物語に出てくる「鬼」というのは、実は架空のものというのは後から付け加えられた脚色で、もともとはこういう人たちのことを言うんだなーと学術的な意味で納得します。
邪で申し訳ないが、とっても煩悩の為になった(爆)
私はこういう物語でない本を読んでパラレルを考える女なので、非常にためになった。低レベルな役立て方しかできなくて著者には申し訳ないんだけど。
しかし、どうにもロイリザには応用できそうにない。別の機会に回そうと思う。うぅ。
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